次の事情に一つでも当てはまる場合には自力での完済を行うことは困難になっている場合が多いですので、早めに弁護士にご相談ください。
なお、このページでは借金や借入にはクレジットカードのリボ払いなども含めています。
① 借入総額が50万円以上である。
② 月々の返済可能額が借入総額の3.5%より少ない。
③ 借入総額が分からない。
④ 返済のための借入をしている。
⑤ その他返済で悩んでいる。
自力での完済が困難と判断する基準について意外と低いと感じた人が多いのではないでしょうか。
このような基準になる理由は利息と返済額の関係にあります。
⑴ 借金に対する利息
借入に対しては毎月1.25%程度の利息が付きます。
このため、毎月借入総額の1.25%以上の金額を返済できない場合には借金は減らないことになります。
借金の利息は、利息制限法で年15%(借入額によって変動)までと定められているため、多くの貸金業者では年14.6%と定めています。 計算を簡単にするために年15%として算定すると、1か月当たり1.25%の利息が付くことになります。 |
⑵ 完済するために必要な返済額
利息だけを永遠に返し続けるわけにはいかないので、利息よりも多い金額を返済に充てる必要があります。
例えば今月から3年以内で完済するのであれば、今月時点の借入総額の3.5%程度の金額を毎月返済し続ける必要があります。
⑶ 実際の返済額の計算
仮に借入総額が50万円の場合に必要な毎月の返済額を計算してみると次のようになります。
毎月の利息額 (借金が増えないための返済額) | 6250円 |
3年で完済するための返済額 (借入額の3.5%) | 1万7500円 |
月収(手取)にもよりますが、毎月2万円近い支払いを続けることはかなりの負担になります。
また、借入総額を把握していなかったり、返済のための借入をしている場合には、上記のような計算をするまでもなく自力での返済は不可能といえます。
なお、相談の目安には達していなくても、消費者金融での借り入れが発生している場合には、「収入<支出」の家計状況になっていたり、臨時の支出に備えた貯蓄ができない家計状況になっているといえます。
このため、家計を見直して「収入>支出」になるよう改善する必要があります。