損益分岐点分析

損益分岐点売上高

損益分岐点売上高とは、利益と損失がともに0になる時の売上高です。
つまり黒字と赤字が分岐するときの売上高のことです。

損益分岐点売上高よりも高い売上があれば黒字になり、低い売上しかなければ赤字になります。

損益分岐点売上高の計算方法は次の通りです。

(固定費)÷(1ー(変動費÷売上))

固定費とは、売上が変動しても金額が変動しない支出をいいます。
店舗や設備の賃料、人件費などがこれに当たります。

変動費とは、売上に応じて金額が変動する支出をいいます。
商品の仕入れ代金などがこれに当たります。

固定費と変動費を厳密に区別するのは困難ですので、この区分けは一応のものととらえる必要があります。

また、損益分岐点売上高を商品の単価で割ると、損益分岐点における売上個数と求めることができます。
言い方を変えると、何個売れば黒字になるかを求めることができます。

損益分岐点比率

損益分岐点比率とは、実際の売上高に対する損益分岐点売上高の割合をいいます。

損益分岐点比率の計算方法は次の通りです。

損益分岐点売上高÷実際の売上高

小さいほど損益分岐点に対して実際の売上の余裕があるということになります。
つまり、多少売り上げが下がっても黒字を維持できるということになります。

損益分岐点比率が90%を超えていると、わずかな需要変動で赤字に転落する危険があるため、支出を減らすなどの対策を立てる必要があります。