法律相談のコツ:スムーズな相談で解決への一歩を踏み出そう

多くの法律事務所や自治体の無料相談では、相談時間が約30分と限られています。その中で、うまく質問ができずに悩みを解決できないケースも少なくありません。
このページでは、効果的な法律相談のコツを詳しくご紹介します。事前の準備で、あなたの悩みを的確に伝え、解決への道筋をつかみましょう。

よくある法律相談の失敗例とその原因

失敗例①:説明が長引いて要点を伝えられない
例えば、「友達にお金を貸したが返してくれない」というケースでは、以下のような問題が発生しがちです。
・「●●さんという友達がいて…」と背景説明が長くなり、相談時間内に本題である「お金を返してもらいたい」という問題にたどり着けない。
対策: 重要なポイントを最初に簡潔に伝えましょう。「友達に〇万円を貸したが、期限を過ぎても返してもらえない」という具合に、問題をシンプルに説明することが大切です。

失敗例②:質問が多すぎて結論が出せない
逆に、「内容証明を送るべきか?」「訴訟を起こすべきか?」など、多くの質問を事前に準備しすぎると、かえって全体像がつかめず、不安だけがが増すこともあります。また、弁護士が考える解決策を聞けない場合も発生します。
対策: 相談前に「最も困っていること」と「解決したい目標」を優先順位をつけて整理しましょう。解決策は弁護士が状況を聞きながらアドバイスします。

弁護士に伝えるべき情報と質問の仕方

法律相談は、問題解決の道筋を明確にするための場です。弁護士に伝えるべきポイントは以下の2点に絞りましょう。

① 現在困っていること
例:友達にお金を貸したのに返してもらえない状況。
② 望む解決(目標)
例:「貸したお金を返してほしい」「相手に刑事責任を負わせたい」など。

この2点が明確であれば、弁護士は適切な質問をしながら具体的な解決策を提案します。

法律相談の事前準備:簡単なポイントでOK

事前準備は簡単なもので十分です。次の4つのポイントを参考にしてください。

① 解決したい目標を明確にする
お金を返してほしい、刑事罰を与えたい、謝罪をしてほしいなど、自分の希望を整理しておきましょう。
② 現在の問題を整理する
目標が明確になれば、自ずと何に困っているかも整理しやすくなります。
③ 詳しい経緯や資料は後回しでOK
トラブルに至る経緯や関連資料は、相談後に弁護士から質問された際に整理すれば十分です。無理にまとめようとする必要はありません。
④ 手元にある資料だけ持参する
相談時に関連資料を持参するのは有用ですが、すべてをそろえる必要はありません。あるもので十分です。不足があれば後日補足できます。

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法律相談は、専門家が解決策を一緒に探るための場です。特別な準備や知識は必要ありません。
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