投下資本からどれくらいの利益を生み出したかを分析するものが「収益性」の指標です。
主に損益計算書から分析します。
⑴ 売上高営業利益率
営業利益÷売上高(×100%) |
売上高のどれくらいの割合が営業利益になっているかを示す指標です。
売上高営業利益率が高いほど本業の稼ぐ力が強いといえます。
⑵ 売上率経常利益率
経常利益÷売上高(×100%) |
売上高のどれくらいの割合が経常利益になっているかを示す指標です。
売上高経常利益率が高いほど資金調達の上手さを含めた稼ぐ力が高いといえます。
⑶ 売上高純利益率
当期純利益÷売上高(×100%) |
売上高のどれくらいの割合が純利益になっているかを示す指標です。
純利益は、経常利益に特別利益や特別損失を加減算したものです。
特別利益や特別損失は事業活動の良否とは別に発生するため、この数値が高くても業績が良いとは限りません。
⑷ 自己資本利益率(ROE)
税引後当期純利益÷自己資本(×100%) |
自己資本の何倍の純利益をあげたかを示す指標です。
自己資本利益率が高いほど株主資本に対する利益が大きく、株主にとっての投資価値が高いといえます。
中小企業では4~5%が平均といわれます。
借り入れを増やして事業規模を大きくした場合にも数値が大きくなるため、自己資本利益率が高くても業績が良くない場合があります。
このため、自己資本比率など他の指標と合わせて評価する必要があります。